Uber自動運転死亡事故、運転席の監督者が走行中に動画視聴=警察「完全に回避できた」

» 2018年06月25日 17時13分 公開
[ロイター]
photo 6月22日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が3月に起こした死亡事故に関する警察の報告書で、運転席に座っていた安全監督者が事故が発生した時間帯まで携帯電話でテレビ番組を視聴していたことが明らかになった。写真はウーバーのロゴ。メキシコシティ で4月撮影(2018年 ロイター/Ginnette Riquelme)

[サンフランシスコ/ワシントン 22日 ロイター] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]の自動運転車が3月に起こした死亡事故に関する警察の報告書で、運転席に座っていた安全監督者が事故が発生した時間帯まで携帯電話でテレビ番組を視聴していたことが明らかになった。

米アリゾナ州テンピで3月18日夜に起きた事故では、ウーバーの自動運転車が自転車を押しながら4車線道路を横断していたホームレスの女性をはね、この女性は死亡した。

21日に公表されたテンピ警察の報告書によると、安全監督者の女性は自動運転車の走行中に繰り返し下を見ていた。事故が発生する前は5.3秒にわたり下を向いた後、前方を横断中の女性がはねられる0.5秒前に道路を見た。

報告書は、監督者が走行中に注意を払っていれば事故は「完全に回避できた」としている。監督者は自動車運転の過失致死の疑いで訴追される可能性があるという。

監督者からのコメントは得られていない。

一方警察は、自動運転車にはねられた女性について「横断歩道でない場所で違法に道路を横断した」とした。

動画配信サービスのHulu(フールー)が警察に提出した監督者のアカウントの視聴記録によると、同アカウントは事故が発生した時間帯までテレビ番組を視聴していた。

米運輸安全委員会(NTSB)の先月の報告書によると、ウーバーは車両の緊急ブレーキシステムを無効にしていた。[nL3N1SV6Q9]

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