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» 2018年06月29日 06時00分 公開

鉄製の「隠し扉」と見張り役:行列ができる違法賭博店に捜査のメス 巧みな摘発逃れ、焦点は売上金の行方 (1/2)

繁華街の一角でひそかに作り上げられていた違法賭博の巣窟に捜査のメスが入った。

[産経新聞]
産経新聞

 繁華街の一角でひそかに作り上げられていた違法賭博の巣窟に捜査のメスが入った。警視庁組織犯罪対策4課が6月、東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビルで営業していたバカラ賭博店を摘発した。隣には、違法なパチスロ機を設置する店もあり、2つの店は鉄製の「隠し扉」でつながっていた。見張り役をつけるなど、巧妙な偽装工作を行っていた店は「行列ができるほど」(捜査関係者)の盛況ぶりだったという。収益が指定暴力団の資金源となっていた可能性もあり、組対4課が背後関係を調べている。

photo 摘発されたバカラ賭博店の店内(警視庁提供)

巣窟は雑居ビル2階

 派手な電飾を明滅させるパチスロ機が所狭しと並ぶ薄暗い部屋。もう一方の部屋には、大きな2台のバカラ台を取り囲むように革張りの椅子が並ぶ−。組対4課の捜査員が6月、家宅捜索のために現場に踏み込んだ際に撮影された動画の一部だ。

 店内にあったパチスロ機は、通常よりも掛け率の高い「裏スロット」と呼ばれる違法なもので、トランプゲームの攻防をめぐって大金が動くバカラ賭博とともに、捜査当局の取り締まり対象になっている。

 組対4課によると、現場は、新宿区歌舞伎町の飲食店のテナントなどが入居する雑居ビル2階の2室。バカラ賭博店が「フラワー」、違法パチスロ店は「クランキー」という店名でそれぞれ営業していた。営業時間は午後9時ごろから翌日の午後1時ごろまで。酔客らが行き交う繁華街の一角が、「夜な夜な違法賭博の巣窟になっていた」(捜査関係者)という構図だ。

 組対4課が踏み込んだ時には、客の男女13人がプレー中で、客とともに店の責任者の49歳と31歳の男2人が常習賭博などの容疑で現行犯逮捕された。

 家宅捜索で違法パチスロ機43台、バカラ台2台のほか現金約68万円を押収。「盛り場対策」の一環として行われた捕り物によって、警察当局の監視の目をまぬがれようとする、店側の巧みな偽装工作の手口が明らかになった。

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