ニュース
» 2018年06月29日 06時00分 公開

テレビ局苦悩、高騰するW杯放映権料 「単独放送」の歴史持つテレ東中継断念 (1/2)

監督交代のゴタゴタ劇にテストマッチの惨敗から一転し、サッカー日本代表チームはランキングでは格が上のコロンビアを撃破した2018FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会。続くセネガル戦も2度のリードに追い付く粘り強さを見せ、勝ち点4を挙げて決勝トーナメントへ王手をかけた。その戦いぶりは日本列島を熱狂させた。(帝京大学准教授・川上祐司)

[SankeiBiz]

 監督交代のゴタゴタ劇にテストマッチの惨敗から一転し、サッカー日本代表チームはランキングでは格が上のコロンビアを撃破した2018FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会。続くセネガル戦も2度のリードに追い付く粘り強さを見せ、勝ち点4を挙げて決勝トーナメントへ王手をかけた。その戦いぶりは日本列島を熱狂させた。(帝京大学准教授・川上祐司)

 本大会の予選リーグ3試合をテレビ放映するのはNHK(コロンビア戦)、日本テレビ(セネガル戦)、そしてフジテレビ(ポーランド戦)の3局である。2戦目のセネガル戦を放送した日本テレビは深夜にもかかわらず30.9%(関東)と高い視聴率を示した。キックオフを遡(さかのぼ)ること約2時間前の24日午後10時から25日午前2時30分までの長時間番組で放送し、人気お笑いタレントやアイドルらを起用した番組内容は試合中継をメインとするものの、いささかドキュメントからバラエティー色が強かったように思うのは筆者だけだろうか。

露大会は600億円に

 決勝トーナメントまでの全64試合を生放送するテレビ局とその試合数は、NHK総合が32試合(決勝トーナメント8試合)、日本テレビ系は8試合(決勝トーナメントなし)、TBS系は8試合(同4試合)、フジテレビ系は8試合(決勝トーナメントなし)、テレビ朝日系は8試合(同4試合)である。

 確実に日本代表チームが出場する1次リーグの試合が放送される2局以外のTBSとテレビ朝日は決勝トーナメントの放送を4試合担当する。果たして各社の思惑と採算はいかがなものか。神にも祈りたい気持ちだろう。

 さて、この民放各局にテレビ東京がないのに気付いている視聴者はどれくらいいるだろうか。実は同局は1970年のメキシコW杯と74年の西ドイツW杯を単独で放送した歴史を持つ。そのときの放映権料も8000万円から2億円に高騰するものの、同社は単独でFIFAから購入して世界最高峰のスポーツイベントとはいえ、当時わが国では人気のなかったサッカーを伝えた功績は大きい。その後も放映権は大会ごとに高騰し、本大会では600億円といわれている。

       1|2 次のページへ

Copyright (c) 2018 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -