本当にこのままでいいのか 日本版「フーリガン」の正体赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2018年06月29日 12時38分 公開
[臼北信行ITmedia]
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日本の美文化も、一部の暴徒たちによって台なし

 W杯の会場に目を向けると、日本のサポーターたちが試合後、ごみ拾いをする姿に世界中から賞賛の声が集まっている。その一方で国内では、フーリガンたちの暴走行為が東京、大阪といった大都市で日本代表のW杯勝利後に毎度のごとく頻発しているのが現状だ。せっかく広まった日本の美文化も、これでは一部の暴徒たちによって台なしだ。

 20年の東京五輪開幕はもう2年後に迫りつつある。こんなおバカで恥ずかしく、危険極まりない乱痴気騒ぎは一刻も早く沈静化させなければいけない。

 日本代表の決勝トーナメント初戦は日本時間の7月3日午前3時。グループG1位通過のベルギーに何とか勝利を飾って初のベスト8進出を果たしてもらいたいが、とにかく早朝からフーリガンが再びバカ騒ぎすることだけは絶対にやめてほしい。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシア)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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