静岡に引っ越して7カ月がたちました。引っ越す前は、「静岡の人はのんびりしているから、東京でバリバリやっていた人が来たら物足りないかもしれないよ」と言われることもありましたが、少なくとも今の時点ではそう思ったことはありません。むしろ、若い方々が地域活性のためにさまざまな取り組みをしていて、そこには勢いを感じています。
(c)プロ野球静岡県人会
東京は人材もアイデアも飽和状態だと思いますが、地方はまだまだ伸びしろがたくさんあります。私自身は、「サッカー王国・静岡」という地域の特性を生かして「野球とサッカー両方すごい県をつくりたい」と公言していますが、賛同してくれる人が徐々に集まり、静岡の未来に大きな可能性を感じています。
仕事の機会は、東京に比べれば少ないことは確かです。でも、そもそも私には仕事を「もらう」という意識がありません。ライター業でも独立したころからほとんどが持ち込み企画でしたし、NPOも県人会も自らのアイデアを形にする取り組みなので、常に仕事は自分で生み出すという考えです。そういった価値観であれば、どんな僻地でもバリバリ仕事ができると思います。
結局、自分にきちんとした目的や構想があって移住すれば、環境はあまり関係ありません。そして、目的や構想に沿って自分の価値を高めていけば、都市部でも地方でも同じような志を持った人が集まってきます。どこに住もうが、結局は自分のあり方次第ということが、実際に静岡で暮らしてみてよく分かりました。
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