ZOZO前澤社長の球界参入に「NO」を突きつける人が多い背景赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2018年07月19日 11時15分 公開
[臼北信行ITmedia]
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前澤社長は本気なのか

 別のNPB関係者も、こう補足する。

 「前澤社長は球団保有の願望を世に示すことで、自身の会社の企業価値を高めるためのブランディング戦略に動いただけではないのか。実際、10月1日にスタートトゥデイは社名変更を控えており、タイミングとしては絶妙だ。マリーンズ買収、もしくは新球団設立が成し遂げられず球界参入プランが頓挫したとしても、この“決起”による広告効果は絶大だ。

 その昔、ホリエモンが球界参入宣言で時代の寵児(ちょうじ)として持てはやされ、メディアから引っ張りダコになった例もある。前澤社長にも二匹目のドジョウを狙っている感がプンプンと漂う。プライベートジェットを保有している話や、これまでも複数の芸能人と浮名を流すニュースでも世間をにぎわせている。目立つことがかなり好きな方のようだし、それと照らし合わせると今回の一件にも本気度は見えにくい」

 前澤社長はTwitter上で「ファン参加型」の球団構想をぶち上げるなど雲をつかむようなプランを描いている。今オフにも何らかの形で新たに球団構想について提言することも示唆しているだけに、まずはお手並み拝見といきたい。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシア)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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