では、ここでセブンが実施しようとしていたテスト販売の概要を振り返ってみよう。
報道によると、テスト販売の概要は次の通りだ。まず、店頭で顧客が料金を支払い、店員からカップを受け取る。次に、ビールサーバーにカップを設置してボタンを押すとビールが注がれる。サービス名は「ちょい〈生〉一番搾り」で、価格はSサイズが100円、Mサイズは190円の2種類ある。テスト販売は東京や埼玉の複数店舗で行う予定だった。これらの概要について同社に尋ねると「詳細は公表していません」(広報担当者)とコメントした。
現在、コンビニ各社は夕方〜夜の時間帯を強化している。ニューデイズの例を見れば分かる通り、お客の来店動機を高めるために「ちょい飲み需要」は強力な武器となる。
お客が自分でビールを注ぐ方式ならば、店員にも大きな負担にはならない。また、立地にもよるだろうが、店内で生ビールを注文する客のほとんどは5〜10分で立ち去るので、店内で騒いでトラブルを起こすリスクも小さいと予測していたのではないだろうか。
残念ながらセブンはテスト販売を中止してしまったが、今後の動向を注視したい。
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