ローソンがAIとタッグ、あなたのダイエット生活を“プロデュース”ぴったりなロカボメニューを提案(2/2 ページ)

» 2018年07月24日 10時30分 公開
[服部良祐ITmedia]
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アプリで健康系商品をアピール

 ローソンは健康関連食品の売上高について、18年度は食品全体の35%にあたる3500億円、19年度には3800億円を目指している。特にロカボをうたった商品を拡充するなど、他のコンビニに比べても健康系の食品に特化した商品戦略を打ち出している。

photo ダイエット用アプリ「カロリーママ」のイメージ図

 一方で同社の担当者は「コンビニの食事にはどうしてもジャンキーなイメージがある。たいていの人が1日1回はランチなどで利用する身近なコンビニでヘルシーな食生活が送れるとアピールしたい」と話す。カロリーママ上で長期的に本サービスを提供する方針。「継続して使ってもらわないと意味がない」(同社の担当者)と、サービスを長く利用した人向けに「ご褒美」のクーポンの発行も予定している。

ユーザー個人に商品を「パーソナライズ」して提案

 食生活を始めとしたユーザー個人のライフログをデータとして記録し、それに合った商品を企業が提案する取り組みが活発になっている。最近ではネスレ日本がLineを使ってやはりユーザーの食生活を記録し、DNAや血液の検査までして個々人に合った自社商品を提案するサービスを発表した。

 ローソンもネスレ日本も、単にマス向けに商品を売るだけでなくユーザー個人に合った商品を“パーソナライズ”して提案している。食生活や健康といった、消費者の極めてプライベートな情報に基づいた商品を売り込むマーケティングが今後も注目を浴びそうだ。

 アプリを運営するリンクアンドコミュニケーションの渡辺敏成社長も「消費者の生活シーンと近い小売りと組んで具体的に商品を提案できればこのサービスのニーズは高まる」と指摘。同社は今後、ローソンの店舗でポイントカードなどを通じてユーザーの購入履歴を把握してよりきめ細かく食事のアドバイスをするサービスや、得られたデータに基づいた商品開発なども検討中。今後は外食との提携も目指すとしている。

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