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» 2018年07月27日 06時00分 公開

あのCM制作を自ら指揮:ハズキルーペの全てを明かします Hazuki Company・松村会長 (1/3)

「小さすぎて見えなあい!!」。世界のケン・ワタナベが怒鳴るCMとともに存在感が大きくなっているのが、メガネ型拡大鏡の「ハズキルーペ」だ。製品の企画・開発からCM制作まで陣頭指揮を執る経営者は、積極的なM&A(企業の合併・買収)で株式市場を騒がせたことでも知られる。

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★プリヴェ企業再生グループ/Hazuki Company・松村謙三会長

 「小さすぎて見えなあい!!」。世界のケン・ワタナベが怒鳴るCMとともに存在感が大きくなっているのが、メガネ型拡大鏡の「ハズキルーペ」だ。製品の企画・開発からCM制作まで陣頭指揮を執る経営者は、積極的なM&A(企業の合併・買収)で株式市場を騒がせたことでも知られる。これまでほとんど語られなかったハズキルーペ誕生秘話や世界戦略、新規株式公開(IPO)シナリオなどをクッキリと明らかにした。 (中田達也)

ALT プリヴェ企業再生グループ/Hazuki Company・松村謙三会長(宮川浩和撮影)

 −−ハズキルーペはどう生まれたのですか

 「タカラトミーさんから買収した企業が20年以上手がけていたルーペがありました。デザインもフレームもいいとはいえないものでしたが、あるテレビ番組内の通販CMでベテラン俳優を起用して紹介したところ、大きく売り上げが伸びたんです。視聴者が知っている人のメッセージは心に刺さるんですね。いけると確信しました」

 −−それで新たにルーペの開発を

 「レンズ設計もフレームも変えて化けさせました。製造業は金型(かながた)が命なので、買収していた神田通信工業のエンジニアを中心に自社工場で製造ラインを新設しました。生産の自動化も進み、1万個作って不良品は1個の水準です。中国などのコピー商品はレンズがゆがむなど安かろう悪かろうで、比べものになりません」

 −−インパクトが強烈なCMが話題です

 「クリエーティブディレクターは私です。それまでも口を出していましたが、渡辺謙さんのCMについては最初から私が携わりました。77歳の石坂浩二さんから68歳の舘ひろしさん、58歳の謙さんと40歳の菊川怜さんと、CM出演者の世代をどんどん下げていることもあり、40代の夫婦が買いに来ていただくなど需要が広がっています。秋からは大物若手女優や人気の男性俳優を起用して有名なテレビドラマを舞台にした前例のないCMを予定しています」

 −−広告は売り上げに反映しますか

 「宣伝広告費や媒体費などで100億円以上かけていますが、2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪で中継番組のスポンサーを務めた後、店舗での売り上げがバーンと跳ね上がりました。取り扱い店舗も急増し、全国約3万3000店舗で売り場を展開しています。コストは徹底的に意識しますが、かけるところにはお金をかける。クリエーティブなところはケチってはだめだと思います」

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