湖池屋、18年6月期は最終利益半減 「ポテチショック」の傷癒えず：16年夏の台風の影響

[ITmedia]

　湖池屋が8月10日発表した2018年6月期（17年7月〜18年6月）通期の連結決算は、売上高が前年同期比6.4％増の322億3100万円、営業利益が21.2％減の2億7000万円、最終利益が54.2％減の1億3700万円と増収減益だった。

湖池屋の公式Webサイト

　減益は、2016年8月の台風被害でポテトチップスの原材料である北海道産ジャガイモの収穫が激減した影響が残っており、上半期の売り上げが伸び悩んだためという。

　ジャガイモ不足がやや緩和した下半期には、高価格・高品質の商品を打ち出す施策に注力し、「PRIDE POTATO」シリーズを展開。ブランド価値向上に努めたほか、「カラムーチョ」シリーズの新商品を相次いで市場に投入した。

　これらの施策は売上高の増加に寄与したが、広告投資がかさんだため減益となった。

湖池屋の2018年6月期の連結決算

　今後は高価格帯商品の市場への定着、「カラムーチョ」の人気を生かした商品展開、タブレット「乳酸菌LS1」の認知度向上――などによって改善を目指すという。

　これにより、19年6月期の連結業績予想は、売上高が5.4％増の339億8000万円、営業利益が121.7％増（約2.2倍）の6億円、最終利益が118.2％増（約2.2倍）の3億円を見込む。