コラム
» 2018年09月13日 17時00分 公開

サイボウズ式:「仕事の意味」を考えすぎるな――田端信太郎・青野慶久が若手に提言 (1/5)

[サイボウズ式]
サイボウズ式
photo

 “最強のサラリーマン”の異名をとるスタートトゥデイ・田端信太郎さん。サイボウズ社長・青野とともに、働き方や子育てについて語り合う公開取材イベントが行われました。

 イベントレポート最終回では、前回に続いて就職活動中の学生や新入社員からの質問をピックアップ。「大企業かベンチャー企業か」「上司の古い価値観を変えるには?」「自分と向き合うってどういうこと?」など、さまざまな悩みや疑問が挙がりました。

 いま就活で焦っている学生や、将来に不安を抱く新社会人にとって、この両名との対話は今後の生き方を考えるヒントになるかもしれません。

【質問1】彼女の両親は大企業を勧めるが、本当はベンチャー企業に行きたい。どっちを選べばいい?

質問者: 就職活動中の大学院生です。いま就職先について、大企業とベンチャー、どちらにするか悩んでいます。

 大企業に行けばいま付き合っている彼女と結婚できるのですが、僕はベンチャーに行きたいと考えていて。

田端 信太郎: なんでベンチャーだと結婚できないんですか?

質問者: 「研究開発に大きな投資をしている大企業で経験を積みなさい」と、彼女の両親からアドバイスをもらったんです。

田端 信太郎: それは彼女の家の問題であって、あなたの問題じゃないよね?

青野 慶久: 2人が合意すれば、憲法上は結婚できますよ。

田端 信太郎: 彼女の実家のためにやりたいことを変えるなんて、そんな馬鹿な話はないですよ。彼女に家出してもらえばいいんじゃないの?

青野 慶久: 彼女のご両親とも仲良くしたいのは良いことだと思います。でも自分の気持ちを曲げてまで大企業に行って、モヤモヤしながら生きていくのが、本当に彼女やご両親が喜ぶことなんでしょうか?

田端 信太郎: 例えば、ご両親に「就職した大企業が東芝みたいになるかもしれませんよ。結婚って一生続くものですよね?」と話してみればいい。

それに誰もが反対しないような企業って、いまがピーク。あとは下がるだけですよ。

photo 田端信太郎(たばた・しんたろう)さん。1975年生まれ。NTTデータを経てリクルート、ライブドア、コンデナスト・デジタル、NHN Japan(現LINE)で活躍。今年2月末にLINEを退職し、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」やPB「ZOZO」を展開する株式会社スタートトゥデイ コミュニケーションデザイン室 室長に就任。7月には著書『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言』(幻冬舎)を上梓した。

青野 慶久: 確かに「いい会社に入ったね」と上の世代が言うのは、僕らにとってのいい会社じゃない。

田端 信太郎: そもそも彼女はどう言っているんですか? 一番大事なのはそこでしょう。

質問者: 彼女にとって「家族と一緒に幸せになりたい」ことが、優先度が高いんです。

田端 信太郎: 転職や独立に対して妻が反対する「嫁ブロック」という言葉がありますよね。妻と話し合って説得して、うまくまとめることができない人は、ビジネスの交渉もできませんよ。

 関係性を悪くしたいわけじゃないけど、そもそもあなたがどこで働くかはご両親に関係ない。それが理解されないなら、その彼女は諦めたほうがいいと思うけどなあ。

青野 慶久: 結婚したら彼女との交渉は永遠に続きますよね。もし彼女との関係性がそのままなら、結婚生活が辛くなるんじゃない?

photo 青野慶久(あおの・よしひさ)。1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立した。2005年4月には代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を行い、2011年からは、事業のクラウド化を推進。著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)、「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない」(PHP研究所)など。

質問者: ……そうですね。もう一度改めて、戦略を練って交渉します。

青野 慶久: もし譲れないポイントがあるなら、それをはっきりさせて相手に伝えないと、マッチングできないからね。

田端 信太郎: どうぞお幸せに。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright© Cybozu,Inc. All rights reserved.

職種特集

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -