藤原副社長の発言を要約すれば、馬鹿げて速いことは目指さないが、手の内に入る範囲で自在に操れるクルマ。乗ると元気になり、所有することが楽しく、人生を活性化してくれるクルマをマツダは目指すとのこと。
そういう楽しみは何も走る時だけではない。例えば災害で電力がダウンしたとき、このxEVユニットを搭載したクルマにLPGのガスボンベを搭載して現地に急行すれば、自力で現地に行き、現地の人々に電気を供給できる。高圧タンクを積み込んで運ぶという点は法律の変更を要するだろうが、そうした社会貢献が可能なクルマを所有していることは大きな喜びにつながるはずだ。
今回、マツダの技術説明会に列席し、話を聞いていて、筆者は思わず笑みがこぼれることが多かった。多様な未来に備え、社会と地球に本気で貢献する姿勢がそこにあること。マツダの持つ明るいオタク感がとてもよく現れた発表だった。
1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。
現在は編集プロダクション、グラニテを設立し、自動車評論家沢村慎太朗と森慶太による自動車メールマガジン「モータージャーナル」を運営中。
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