「スパイ」半導体巡る報道撤回すべき、AppleがBloombergにクックCEOが主張

» 2018年10月22日 12時15分 公開
[ロイター]
photo 10月19日、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、同社の社内コンピューターシステムに中国情報機関が悪意あるチップを組み込んだとのブルームバーグの先の報道について、撤回すべきとの考えを示した。写真はブルームバーググローバルフォーラムに出席する同CEO(左)。昨年9月にニューヨークで撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[19日 ロイター] - 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は19日、同社の社内コンピューターシステムに中国情報機関が悪意あるチップを組み込んだとのブルームバーグの先の報道について、撤回すべきとの考えを示した。米ニュースサイト「バズフィード」が報じた。

クック氏はバズフィードとのインタビューで、「ブルームバーグのアップルに関する報道は全く正しくない」と強調。「撤回して正しい行動を取るべきだ」と述べた。(当該記事 https://www.buzzfeednews.com/article/johnpaczkowski/apple-tim-cook-bloomberg-retraction)

ブルームバーグは、中国人民解放軍の部門が米ハード機器メーカー、スーパー・マイクロ・コンピューターの供給網に入り込んで同社製品に悪質なチップを埋め込んだと報道。中国政府が企業や政府機関の内部ネットワークにアクセスできるようにする「スパイ」チップで、約30社の企業と複数の米政府機関が標的となったと伝えた。[nL4N1WK3DI]

アップルはブルームバーグに対して報道内容を否定したほか、自社サイトや米議員らに宛てた書簡でも否定している。スーパー・マイクロも報道内容を否定している。

アップルはブルームバーグに法的措置を取る可能性についてコメントを差し控えた。

ブルームバーグはバズフィードが報じたクック氏の撤回要請発言に関してロイターに対し、1年以上かけて行った取材に基づく報道に自信を持っているとあらためて表明。「ハードウエアの操作や攻撃に関するほかの情報について」17人の関係筋が認めていると説明した。

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