[ソウル 6日 ロイター] - 韓国のサムスン電子<005930.KS>は、商品計画を極秘にする同社の慣例に反し、アプリ開発者向けに今週、折りたたみ式スマートフォン(スマホ)の一部詳細を明らかにする見通しだ。
折りたたみ式スマホは開いてタブレット端末の形状にする際にアプリが円滑に作動するよう開発者による修正が必要になることから、フィードバックを集める狙いがある。
サムスン電子は携帯電話事業の急速な減益に歯止めを掛けるとともに、ブランド力を回復するためにも折りたたみ式スマホの開発を適切に進める必要がある。
発火問題で「ギャラクシーノート7」をリコールした経緯もあり、同社が商品計画をこれまでより慎重に進めていることも浮き彫りにしている。
サムスン電子の関係者は匿名を条件に「旗艦製品と異なり、折りたたみ式スマホはデザインやユーザー体験の面で全く新しいコンセプトであり、異なるアプローチが必要だ」と述べ、「市場に投入する前にこれまでの成果を開発者と共有し、感想を聞きたい」と話した。
折りたたみ式スマホは小型ながら、通常タブレットやノート型パソコンを必要とする比較的複雑な作業が可能になると期待される。
サムスン電子は折りたたみ式スマホを近く投入すると示唆しており、具体的な時期は明らかにしていないものの、アナリストは2019年前半と予想している。
同社モバイル通信部門バイスプレジデントのLee Kyeong-tae氏は先週、サンフランシスコで7日に開く開発者会議で折りたたみ式スマホのユーザーインターフェースを公表すると明らかにした。
別のサムスン電子関係者はロイターに対し、折りたたみ式スマホの詳細な画像を初公開すると語った。
ただ、実物が展示される可能性は低いとみられている。
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