築46年なのに、なぜ「中銀カプセルタワー」に人は集まるのか:水曜インタビュー劇場(4.5畳公演)(6/7 ページ)
土肥: オーナーでもなく住人でもない第三者のワタシが言うのも無責任ですが、カプセルを交換しているところを見てみたい。カプセルを外すことによって、棟の柱はどのような状況になっているのか、設備関係の腐食はどこまで進んでいるのか、といった状況を知りたいんですよね。また、新しく設置されたカプセルの姿も見てみたい。
前田: 2020年まではいまの姿を残して、竣工50年……つまり22年のときに新しいカプセルに交換できればいいなあと考えています。
話はちょっと変わりますが、オーナーや住人が集まって「飲む」ことがあるんですよね。名付けて「カプ飲み」。「風呂の中に洗濯機を設置する場合、このメーカーのモノがいいよ」とか「タンクの水を交換しなくてもいい除湿器があるよ」といった話をすることもあれば、「こんなイベントできないかな」「それ面白そう。やろうやろう」といった感じで、盛り上がることも。
海外の観光客からは「この建物に泊まってみたい」という声がものすごく多いので、カプセルを交換するときに「ホテルをつくろうよ」といった話が出てくるかもしれません。このような感じで、ここに住んでいるまたは趣味の部屋として利用している人たちは、いい意味で“変人”が多い。なぜ変人が多いのかなあと考えたときに、やはり建物に魅力があるので、面白いアイデアを持った人たちが集まるのかもしれません。
(終わり)
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