“あの事件”の舞台・新潟県十日町市で味わう自然 「サンクス・ツーリズム」のススメ杉山淳一の「週刊鉄道経済」(4/7 ページ)

» 2018年11月16日 07時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 足元を見るとブナの種が落ちている。今年は7年ぶりの豊作だそうで、近隣施設の「森の学校キョロロ」で収集を呼びかけている。ブナ林の保存活動に役立てるそうだ。20粒ほど拾ってみたけれど、たくさんあってキリがない。遠足の子どもたちに拾わせたら盛り上がりそうだ。

photo 森の学校キョロロ。自然博物館。虫や魚など生き物を紹介する。展望塔は階段のみ。上る価値はある景色

 美人林にいた写真家に、次の見どころとして「星峠の棚田」を教わった。十日町市は丘陵に作られた棚田の風景も名物だ。特に星峠は日の出と組み合わせると良い景色が撮れるそうで、星峠を撮ってから美人林というコースが写真家の定番だという。「森の学校キョロロ」に立ち寄って、星峠までは約20分のドライブ。やはり景色がいい。

 星峠から眺める棚田は確かに独特の良い景色だった。コメの収穫は終わったようだけど、前日からの雨のおかげで水田に水が満たされている。さまざまな形の田んぼが並び、高低差を持つステンドグラスのようだった。ここで採れるお米は高級品種の魚沼産コシヒカリ。「棚田米 星峠コシヒカリ」というブランドもある。

photo 星峠の棚田。青空だったらもっときれいだと思う

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