なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
インタビュー
» 2018年12月05日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(45年以上前公演):ソ連で生まれた1100代目の「ハエ」が、なぜ注目されているのか (7/7)

[土肥義則,ITmedia]
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ハエが逃げたらどうなるのか

土肥: 最後の質問です。プラントの中で卵をふ化させ、大量の幼虫をつくるわけですが、それがハエに成長して、外部に飛び出すことはないのでしょうか?

串間: 天文学的な確率で「ない」と言えます。なぜ「ない」と言い切れるのか。専用トレーのなかで生まれ育った幼虫は、外にはい出る習性があって、このときに下に落ちる構造にしているんですよね。落ちてきた幼虫が飼料になるので、サナギにはなりません。サナギにならないということは、ハエになれないということ。

宮崎県にあるムスカの研究室。ここでイエバエの選別交配を行っている

土肥: 万が一、サナギになってハエになったら?

串間: プラントの中は何重にも遮断されているので、外に出る可能性はありません。

土肥: 万万が一、隕石(いんせき)が落ちてきたら?

串間: 逃げ出すかもしれませんが、大丈夫。なぜなら遺伝子組み換えをしていませんし、外来の害虫でもありません。プラントから逃げ出すことがあっても、バイオハザード(生物災害)を引き起こすことはありませんし、生態系を破壊することもありません。この問題は、国からのお墨付きもいただいているので、心配ご無用です。

土肥: ほっ。「ハエを選別交配させて、それをビジネスとして考えている」といってもなかなか理解してもらえないのでは?

串間: 「なにそれ? 意味が分からないよ」といった反応がまだまだ多いですね。ただ、ワタシたちはインフラを手掛けていて、一次産業を支える「0.5次産業」だと考えています。普及することに意味があると思っているので、いまはできるだけ速いスピードで駆け抜けていかなければいけません。

(終わり)

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