300万円か給料6カ月分 投資の前に現金を持ってますか?渋谷豊の投資の教室(4/7 ページ)

» 2019年01月10日 20時29分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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渋谷: 投資も、100の資産のうち20〜30を残しておき、70を投資のMAXだという認識でいると、相場が暴落してみんなが絶望のフチに沈んでいるときに「これどうにか買ってくれないか?」と相談されて安いものを買うことができる。つまりバーゲンハンターになることも投資で成功するコツなんです。

 資産をすべて分散投資するのではなく、使っていい資金の中で分散する。残りは流動性の高い状態で残しておく。これを無駄な資金だという人もいるんですが、私は無駄だとは思いません。

 私はまずは手取り額の約6カ月を備えていれば、投資でも転職でも勝負をすることができますよとお伝えしています。大事なのは、まずは生活できるお金を確保する。そして成長を享受できる投資、将来に備えた投資用のお金を用意する。この2つを準備できてやっと資産形成期に入るのではないかと考えています。

 それらの資金をためるためには、コツコツ節約でもいいし、積み立てなどを活用してもいいです。最初は大変だと思いますが、それでもなにか始めないと。コツコツやっている人に間違いはありません。

 本多静六さんの「人生4分法」というのがあります。給料の25%を貯めていく方法で100億円を築いた有名な方です。本多さんの職業は東大教授で、年収は今の金額で1000万円くらいだったと言われています。世間的には低い給料ではないですが、とはいえ投資を活用していないと100億円は貯まらないでしょう。

サイトウ: 給料の4分の1をコツコツためて資産運用していくだけで、100億円にしたってすごいですね。渋谷さんは、どのくらいを目安に現金を持っているんですか?

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