ビットコインに10億ドル以上投資した識者が語る 「分散投資をするには非常に優れている」あくまで第三者的視点

» 2019年01月10日 11時57分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 米CNBCに出演した米投資企業Miller Value Partnersの創設者であるビル・ミラー氏によると、ビットコインは基本的には株や債券などとの密接な相関関係はないという。そのため、ボラティリティの高さが懸念されるビットコインではあるが、分散投資をするには非常に優れた投資対象だと主張した。

photo ビットコインに10億ドル以上投資した投資家が語る(イメージ)

 「ビットコイン価格は2018年12月にピークを迎え、2万ドル近くまで上昇した。その後価格は急落し、現在も下落基調が続いている。この間にも株式市場は浮き沈みを繰り返した。また、ビットコインはピーク時の52週間後に底を打ち、下げ止まった。株式市場もその動きに3〜4週間ほど遅行して下落へと転じたが、株価は既に回復の兆しを見せ始めている。両者の間に相関関係があるとは言えないのではないだろうか」と説明した。

 ビットコイン価格は上がる可能性もあるしゼロになる可能性もあると指摘するも、投資家はビットコインのような仮想通貨を“技術的な実験対象”として無視すべきではないと訴えた。

 ミラー氏は17年12月にMiller Value Partnersの資金で10億ドル相当のビットコインを購入したほか、自身の個人資産の1%(金額は非開示)をビットコインに投資していた。だが、現在の弱気相場を受けビットコインへの投資配分を縮小したようだ。

 ミラー氏は自身のビットコインに対する見解はあくまで第三者的視点に基づいたもので、ポジショントークではないと主張した。

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