松林さんが頭を悩ませたのはパッケージデザインだ。松林さんが調査したところ、SNSに恵方巻を食べている姿を投稿している女性が多いことに気付いた。そこで、インスタ映えを意識して、恵方巻を丸かぶりしているような見た目にすることにした。パッケージに恵方巻の写真が入っているのはそのためだ。
しかし、ここで1つの疑問がわく。実際の恵方巻はもっと細いはずなのに、どうしてわざわざ太くてインパクトのあるデザインにしたのだろうか。松林さんは、ここで“乙女心”に注目したという。「女性には『かわいい私を見せたい』という願望があります。せっかく自分を撮影するのなら、よりよく見せたいはず。そこで、小顔に見えるように、恵方巻をあえて大きくしました」(松林さん)
商品開発をする際、インスタ映えを意識するのはもはや当たり前になりつつあるが、商品と一緒に映るお客の心理まで考え、デザインを決めていたのである。
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