ガンダムvsハローキティ!? 国民的キャラクターがガチンコで“殴り合う”理由とは史上初のコラボ(1/5 ページ)

» 2019年03月29日 14時40分 公開
[河嶌太郎ITmedia]
phot 「ガンダム派」と「ハローキティ派」に別れて戦う“対決プロジェクト”のキービジュアル
phot ハローキティ側のキービジュアル

 時は宇宙世紀。地球で平和に暮らしているハローキティは、宇宙で争いが起きていることを知り、止めるため旅立つ。そして宇宙でジオン公国との戦いを続けているアムロの前にハローキティが現れ、彼が動かすガンダムを止めようとするが……。

phot 報道公開されたPVのキャプチャ画像
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節目の年に

 大手広告代理店・創通とサンリオは3月28日、都内で開かれた会見で「機動戦士ガンダム」と「ハローキティ」のコラボ企画、「ガンダムvsハローキティ」を発表した。「ガンダム」が今年で40周年、「ハローキティ」が45周年を迎える節目の年を記念してのもので、会見の冒頭、戦いに至った前段のいきさつが映像で流された。

 会見では各キャラクターの「応援役」として、ガンダムの応援にお笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉さんが、ハローキティの応援にタレントの高橋愛さんが登壇した。ガンダムファン歴37年だという有野さんは、アニメ「機動戦士ガンダム」の連邦軍の制服で現れ、高橋さんは「ハローキティのリボンの赤を意識しました」と言って、ハローキティのイメージである赤のスカートとリボンのチョーカーという格好で登場した。一方の有野さんは「普段着です」と言って会場の笑いを誘った。

phot 『機動戦士ガンダム』の生みの親として知られる富野由悠季さんのサインを公開して思いを語る有野晋哉さん
phot 私物の「ハローキティグッズ」を手に取りながら思い出を語る高橋愛さん

 具体的にどのような形で戦いが繰り広げられるのか。“主戦場”はLINEにあるという。やり方はLINEのアカウント上で、「ガンダム・キティLINE公式アカウント」を友だちに追加し、「参加チーム登録」より「ガンダム派」か「ハローキティ派」を選択。これにより、キャンペーン対象店への来店や対象商品の購入で「プロジェクトポイント」が与えられる。

 獲得したポイントは、ガンダムvsキティの勝敗を左右する対戦ポイントとしてカウントされるとともに、個人のポイントとしてもカウントされる。この個人ポイントを貯めることで、チームごとのランキング上位者からプレゼントが獲得できるという。

 「ガンダムvsハローキティ」は2020年まで1年間続く予定。有野さんは「1年戦争はガンダムが得意」とガンダムの勝利を予見した。一方の高橋さんは、「キティちゃんは平和主義、みんな仲良くって感じだけど、キティちゃんを勝たせてあげたい」と抱負を語った。

戦争の意義(エゴ)

 この戦争に一体どんな意義(エゴ)があるのか。創通常務取締役の田村烈氏は経緯と狙いをこう説明する。

 「お互い節目の年ということで、創通・サンリオの両者で『お互い何かできたらいいね』というところから企画がスタートした。決着の行方はまだ分からないところではありますが、この企画が双方の周年行事を盛り上げるような形につながればよいと考えています。同時に、お互いのファンが双方のキャラクターのことを新たに知ってもらうきっかけとなることも期待しながら進めていきたいです」

 また、サンリオ取締役の下村陽一郎氏はこう打ち明ける。

 「これからプロモーションからはじまりSNS、デジタルマーケティング、エンターテインメントや商品化などさまざまな分野で発表し、皆さんの目が離せないものにしていきたい。20年に向けてさまざまな形で盛り上げていきたいので、是非皆さまの応援とご協力をお願いしたいです」

phot 独占インタビューに応じる創通常務取締役の田村烈氏(左)、サンリオ取締役の下村陽一郎氏

 現時点でのLINEと提携するキャンペーン対象店は、「丸亀製麺」や「イトーヨーカドー専門店街」が予定されている。特に「丸亀製麺」では、会計時にもらえる「うどん札」がコラボ限定のデザインに変更される。その数実に全90種類。食事の際に目を引く物になるだろう。

 君は、生き延びることができるか?(終わり)

phot 「丸亀製麺」で会計時にもらえる「うどん札」
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