一風堂が外資系高級ホテル「ザ・ペニンシュラ」で1杯3400円のラーメン 替え玉と半ライスもルームサービス用に改良(2/3 ページ)

» 2019年08月28日 15時29分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

ルームサービス向けに改良

 ラーメンは、のり、煮卵、チャーシューなど12種類のトッピングとともに提供される。トッピングを組み合わせ、自分だけのラーメンを作れるのが特徴だ。麺とスープは一風堂の店舗で提供されているものと基本的には同じものを使用。また、ホテル内の中華レストラン「ヘイフンテラス」で作ったチャーシューや、ザ・ペニンシュラ香港発祥とされているXO醤で和えたザーサイなどをトッピングに使用し、両者の”いいとこどり”の商品となっている。

トッピングは木箱で提供

 また、ルームサービス向けにさまざまな改良が施された。

 麺は、ごわごわしてしまったり伸びてしまったりするのを防ぐため、茹でてしめた後に液体にくぐらせ、つけ麺のような形で提供される。ここに、スープを注ぐ。熱々の状態で提供するため、スープをケトルに入れたまま客室へ持ち込み、目の前で注ぐスタイルにした。一風堂の店舗で2〜3割ほどのお客が注文するという、豚骨ラーメンに欠かせない「替え玉」や半ライスも用意。ホテルの担当者によると、トッピングでライスを食べたり、お酒のおつまみにしたりと、さまざまな楽しみ方がなされているという。

スープは目の前で注がれる

 ホテルの担当者によれば、7月中旬の発売以降、1日平均で6〜8食が提供されており、多い日には10食以上も注文されるという。「コンスタントに毎日出るメニューは珍しい」(担当者)といい、同じ麺類のうどんやそばと比べても、人気はかなり高いとのこと。注文数については「もう少し増えるのでは」(担当者)とし、菜食主義者(ヴィーガン)でも食べられるようなラーメンなどの提供も含めて、これから展開を検討すると話した。

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