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Visaタッチ1000万枚突破で本命が始動? 「タッチ決済が究極のソリューション」とVisa(1/2 ページ)

» 2019年09月12日 16時06分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 各種スマートフォン決済がキャンペーン合戦を繰り広げる中、キャッシュレス決済の大本命が動き始めた。Visaカードが進めるコンタクトレス決済手段の「Visaタッチ」だ。ビザ・ワールドワイド・ジャパン(以下ビザ)は9月12日に、Visaタッチ対応クレジットカードが1000万枚を突破したことを発表した。併せて、Visaデビットの発行枚数も1000万枚を突破した。

 「QR決済よりいかに優れているか見てほしい。タッチ決済が究極のソリューション」だと、ビザのスティーブン・カービン社長は意気込む。

ビザ・ワールドワイド・ジャパンのスティーブン・カービン社長

 Visaタッチは、国際ブランド各社が推し進めるコンタクトレス決済手段の一つだ。店舗に設置された対応端末にカードをかざすだけで、クレジットカード決済が行える。チャージの必要がなく、Suicaのような電子マネーと同じ使い勝手を実現する。上限金額は1万円だが、暗証番号入力やサインの必要もないため、日常利用の決済方式として使われる想定だ。

 Visaブランドのクレジットカードは、国内で約1億5000万枚が発行されており、現状タッチ対応比率は7%程度。しかし、クレジットカード発行会社各社は新規発行カードだけでなく、更新の際にVisaタッチ対応カードへの切り替えを進めており、急速な普及が見込まれる。

 「Visaタッチ対応カードは過去6カ月で200%の伸び。対応端末数も400%の成長だ。これはさらに加速していく。加盟店としては、ローソン、マクドナルド、ゼンショーも着手、ジャパンタクシー、イオンもタッチ決済の対応を始めた」(Visaのカービン社長)

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