三井住友カード、表面番号レスの新クレカ 20%還元キャンペーンも

» 2020年01月15日 15時03分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 三井住友カードは2月3日から、同社発行のクレジットカードを30年ぶりに新デザインにリニューアルする。これまで板面表にあったカード番号と有効期限を、裏面に集約する。海外では複数のカードが同様のデザインだが、「日本では初めて」(同社の大西幸彦社長)。

提携カードを除く、三井住友カードのプロパーカードのすべてのデザインを変更する。各カードともデザインは2種類。表面にカード番号が記載されないため、セキュリティが高まるほか、デザインの自由度が増した
裏面には、左寄せでカード番号が縦に並ぶ、Visaの新しい記載方式を採用(下列)。写真入りカードは、通常のカード番号表記

 新カードではVisaのタッチ決済(19年9月の記事参照)に対応する。「日本はまだVisaのタッチ決済の取引量は少ないが、2020年を契機にVisaと共同で利用者の拡大、利用場面の拡大に積極的に取り組んでいく」とマーケティング統括部長の佐々木丈也執行役員は話した。20年7月までに累計1000万枚の発行という目標を掲げており、新カード投入で加速させる。マスターカードのタッチ決済については、技術的な仕組みはほぼ同様だが、マスターカードとの調整中だという。

 通信方式としてType A/Bを使ったVisaのタッチ決済は、クレジットカードの非接触決済手段として海外で普及している。「グローバルを見るとType A/Bが日本でも広がっていくだろう。インバウンド旅行者にもニーズがある」

 加盟店側でのVisaタッチ決済はまだ普及途上だが、戦略的提携を組む決済端末事業者スクエアを通じて、中小加盟店に対応を促す方針だ。また、いずれもFelicaを使った「iD」にも対応する。

年会費永久無料と20%還元キャンペーン

 新たに入会した場合、通常1250円(税別)のスタンダードカードの年会費を永久無料とする。また、新規入会者を対象に、アプリにログインすると利用額の20%を還元するキャンペーンも実施する(上限は1万2000円)。さらに、50分の1の確率で利用料金が無料になる「タダチャン!」キャンペーン(上限は10万円)も行う。

 Visaのタッチ決済の利用促進も進める。有効期限切れ以前でも新カードに切り替えることができ、その場合は切り替え手数料を無料化、さらにタッチ決済を利用すると最大1000円をプレゼントする。

大型キャンペーンを実施し、新カードの普及を目指す

また併せて、カードを使用するとリアルタイムに通知が来る新型アプリの提供や、家族で1つのプリペイドバリューを共有できる新サービス「かぞくのおさいふ」の開始も発表した。

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