新型コロナウイルス感染拡大でもイオンはマスク着用「原則禁止」維持 ディズニーなど各社の対応は?マスクの正しい着用方法指南も(1/2 ページ)

» 2020年02月06日 15時40分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業は対応を迫られている。

 東京ディズニーランド、ディズニーシーでは1月28日からキャストがマスクを着用。また1月31日から、演出の一部を変更している。

ディズニーランド、ディズニーシーではグリーティングの頻度を減らす(出所:東京ディズニーリゾートのプレスリリース)

 通常、キャラクターたちがパーク入り口で来園者を出迎え、ハイタッチなどを行うが、この頻度を減らした。「立ち止まって定点で触れ合う対応よりも、歩いて触れ合う対応の方を増やしている」と担当者は話す。キャラクターたちが園内を歩いたり、アトラクションに並んでいる人のところへ触れ合いに行ったりすることを増やし、来園者とキャラクターが触れ合う「グリーティング」自体は維持する。こうした対応は開園以来初めてだという。また、入り口やレストルームに消毒液を用意したり、体調が悪くなった際にはキャストに申し出るように告知したりしている。

「マスク原則禁止」が話題 イオンの対応は

 2019年末に「マスク禁止」が波紋を広げた流通大手のイオンはどのような対応を取っているのだろうか。話題となった発端は12月13日付でグループ各社の人事総務部長へ出した通達。これまでグループ各社でばらばらだったマスク着用に関するルールを統一する目的で出した。

 通達の内容は、接客時のマスク着用を「原則禁止」としながらも、各店舗責任者の判断によっては着用を許可するというものになっている。例えば、受験生の子どもを抱える親などについては着用を許可するケースがほとんどだという。イオンの広報担当者は「原則禁止の『禁止』の部分だけが独り歩きしてしまった」と話す。

 今回の新型コロナウイルスの流行でマスク着用ルールに変更はあったのか。「原則禁止で、各店舗の責任者判断で着用という点は変わらない。ただ、外国人のお客さまの多い成田などの地域ではほとんどの店舗で着用しているのでは」とのこと。

 一方、「カフェ・ベローチェ」などを運営するシャノアールでは、1月30日に全店へ向けて「マスク着用許可」の通知を出した。通常、勤務中のマスク着用には制限を設けているが、希望者は白いマスクに限り、着用できるようにした。「感染拡大防止と個人の健康管理の権利を尊重した」とシャノアールの担当者は話す。ディズニー同様、初めての取り組みだという。

シャノアールでは白いマスクに限って着用許可(出所:シャノアール公式Webサイト)
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