「客席のないデニーズ」新宿にオープン 宅配・持ち帰り需要増に商機オリジナルメニューも

» 2020年10月12日 14時00分 公開
[ITmedia]

 セブン&アイ・フードシステムズは10月12日、デリバリー、テークアウトに特化した「デニーズ 新宿御苑店」(東京都新宿区)を開店した。客席のない店舗はデニーズとして初めての試みとなる。

 営業時間は午前11時〜午後11時。既存店で販売しているデリバリーメニューやテークアウトメニューのほか、オリジナルメニューや「プラス1品」となる総菜も販売する。客席がない分少人数の従業員で対応でき、店舗面積も既存店の約3分の1となる72平方メートルと小型化し、賃料などの運営費を抑えることが可能となった。

デリバリー・テークアウト特化型の店舗(出所:プレスリリース)

 デリバリーは同店から4キロメートル圏内に対応する。店舗周辺の世帯数は約75万世帯、単身世帯率が60%強で、同社はデリバリーやテークアウトのニーズが高い地域と分析。家族層や単身者の需要を見込んでいる。今後は、宅配パートナーを拡充するとともに、一部は自社での配達も進めていく方針。

 また店頭には、テークアウト用に2〜3種の日替わり弁当(税込600円〜)を用意する。その他約60種類のメニューは店頭で注文を受け、調理するという。

(出所:プレスリリース)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、テークアウトやデリバリーの需要が高まっている。同社は、2019年からデリバリーやテークアウトに力を入れてきたが、コロナ禍でその動きを加速。5月に宅配専用の店舗を開設したほか、8月からは一部店舗でドライブスルーサービスの「くるまでデニーズ」の本格運用を開始。新しい需要の獲得に力を入れている。

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