トヨタ自動車は2月10日、森喜朗氏による“女性蔑視”発言に対して、豊田章男社長の「誠に遺憾」というコメントを発表した。同日開催した決算会見の場で、広報担当の長田准執行役員が明らかにした。
長田執行役員によると、豊田社長は「スポーツを通じた平和で差別のない社会、全ての人々が参加できる社会を目指すオリンピック・パラリンピックの精神」に共感し、東京五輪・パラリンピックのスポンサーになったという。しかし、今回の森氏の発言は「トヨタが大切にしてきた価値観とは異なっており誠に遺憾」とした。
森氏の発言を受け、トヨタは社内で議論を重ねてきた。その結果、沈黙をするのではなく、社長の見解を示すことがトヨタの価値観を広く認識してもらうために必要だと判断したという。
共同通信の報道によると、ENEOSホールディングスの田中聡一郎常務執行役員は、2月10日に開催された決算会見の場で、森氏の発言に対して「人権尊重の観点からも極めて遺憾で、残念」という見解を示した。
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