新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、業務の進め方を見直す企業が増えている。営業、在宅勤務、出張の是非、新たなITツール活用――先進的な取り組みや試行錯誤をしている企業の事例から、仕事のミライを考えていく。
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大手外食チェーンで、従業員の感染リスクを低減するとともに、人手不足を補う手段として配膳ロボットの導入が進んでいる。コロナ禍の前から導入を検討していた企業もあるが、ここにきて一気に普及し始めている。
ロボットの導入で、従業員の働き方をどう変えようとしているのか。
同社が運営する「焼肉の和民」では、配膳ロボット「PEANUTS」を活用している。PEANUTSは、中国をはじめとするアジア、米国などで6000台以上導入されているという。販売しているのはPOSシステムなどを扱う日本システムプロジェクト(東京都新宿区)だ。
PEANUTSは、店舗のマッピングデータと複数のセンサーで自律的に判断し、料理をテーブルまで運ぶ。配膳の途中にお客や障害物にぶつからないようにするため、走行速度の設定変更も可能だ。
ワタミはこのロボットを導入する狙いとして「感染予防対策」「働き方改革」「エンターテインメント性」を挙げる。スタッフが今まで以上にサービスに集中することで、接客品質の向上とホール業務の省力化を図る。
焼肉の和民では、特急レーンで料理を客席まで運ぶ仕組みを導入している。配膳ロボを特急レーンと組み合わせることで、接触機会をより減らせる。こういった取り組みは、お客だけでなく、従業員も安心して働ける環境の実現に役立つ。
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