Z世代のなりたい職業ランキング、3位芸能人、2位保育士・幼稚園教諭 1位は?(1/3 ページ)

» 2021年04月07日 17時15分 公開
[ITmedia]

 デジタルネイティブのZ世代(1990年代半ば〜2000年代の初め生まれ)は、将来をどのように考えているのか。15〜21歳の女性114人になりたい職業を聞いたところ、1位は「インフルエンサー」(21.1%)であることがSNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関memedays(ミームデイズ)の調査で分かった。

Z世代女性の「将来なりたい職業」は?(写真提供:ゲッティイメージズ)

 2位は「保育士・幼稚園教諭」(18.4%)、3位は「芸能人(歌手・俳優・声優など)」(13.2%)、4位は「公務員」(12.3%)、5位は「教師・教員」(11.4%)だった。

 「インフルエンサー」はもともとマーケティング用語だった。その後、SNSの普及により消費行動に影響力を持つ一般人が急増したことで、いまや若い世代の間では一般用語となり、れっきとした職業として認識されている。

 同じくインフルエンサーとしての意味を含む「YouTuber」は11位(5.3%)だったことから、動画制作に限らず多様な手法で個性を発揮することへの憧れが強いと考えられる。

 インフルエンサーと芸能人以外は、どちらかというと保守的な職業が並んでいることから、Z世代の職業観は個性的で華やかさを求める「刺激志向」と、社会に信頼され堅実さを求める「安定志向」とで両極化している様子がうかがえる。

15〜21歳の女性114人に聞いた「なりたい職業」ランキングは?(以下リリースより)

職業を選んだ理由「たのしそう」

 次に、その職業を選んだ理由について聞いた。トップ3は、1位「たのしそう」(56.1%)、2位「自分に向いていそう」(54.4%)、3位「やりがいがありそう」(53.5%)だった。

 反対に回答が少なかった理由は、「世間体がよさそう」(3.5%)、「きちんと休めそう」(5.3%)などが挙がった。

 ここ数年ワークライフバランスの重要性が叫ばれ、19年からは年5日の有給休暇の義務化が始まるなど、労働者の負荷を減らそうという機運が高まっている。一方で、Z世代にとっては余暇の多さよりも個性を発揮し、心を満たす働き方の方が重要だと捉えられているようだ。

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