テレワークで7割以上の人が「心身にダメージ」 その理由は?

» 2021年04月09日 16時30分 公開
[ITmedia]

 テレワークによって「体調や精神面での悪い変化」を感じた人は72%。一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(東京都港区)が、テレワークを実施している会社員551人に対して行った調査で、そんな結果が判明した。

photo 一日家から出ず、誰とも話さないことで孤独感が増す人も(画像はイメージ、写真提供:ゲッティイメージズ)

 体調面では「体重の増減」「体力低下」「肩こり」を挙げる人が多かった。精神面では「ストレス」「集中力の低下」といった声のほか、「仕事へのモチベーション低下」や「孤独感が増した」という回答もみられる。

photo 運動不足による体調面のほか、精神面な負担の声も目立った(出所:日本ユニファイド通信事業者協会調査)

 テレワーク導入後に困ったことは、「社内コミュニケーション不足」が40%と最も多く、次いで「仕事をする環境の整備」が37%だった。急激な仕事環境の変化に、企業も社員も準備が不十分なままテレワークに突入したことがうかがえる。

 一方で、テレワークの導入に消極的な企業に対しては、76%の人が「導入するべきだと思う」と回答した。

photo コミュニケーション不足は、業務遅延につながるほか心身にも影響する可能性がある(出所:日本ユニファイド通信事業者協会調査)
photo テレワーク導入には肯定的な意見が多い(出所:日本ユニファイド通信事業者協会調査)

 テレワーク普及のため今後するべきこととしては、光熱費の補助(47%)、通信費の補助(46%)と、費用面のサポートを望む人が最も多かった。

photo 費用面のサポートのほか、設備面、業務面の改善に期待する意見も目立った(出所:日本ユニファイド通信事業者協会調査)

 日本ユニファイド通信事業者協会は、テレワークによる新しい働き方を推進していく上で、社内コミュニケーションの問題や、仕事環境の整備などが今後の主な課題になると推察。コロナ禍で打撃を受けた企業の負担を考え、今後は政府主導のもと、継続的な支援が必要になるとみている。

 調査は、同協会が一都三県の20〜59歳男女の会社員を対象に実施した。調査期間は3月1〜3日、インターネットで実施した。

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