ファミリーマートは10月18日、新プライベートブランド(PB)「ファミマル」を発表した。10月19日から全国のファミリーマート約1万6600店で順次展開していく。同社の足立光CMO(最高マーケティング責任者)は、「現在のPB商品の売上比率は30%だが、2024年度末までに35%以上に持っていく」と目標を示した。
ファミマルとして売り出すのは、「ファミリーマートコレクション」「お母さん食堂」「お母さん食堂プレミアム」で展開している総菜や菓子、日用品などに加え、おむすびやサンドイッチなどの中食商品を予定。
「ファミリーマートコレクション」は「ファミマル」として約350商品、「お母さん食堂」や中食商品は「ファミマルKITCHEN」として約450商品、「お母さん食堂プレミアム」は「ファミマルKITCHEN PREMIUM」として約10商品の合計約810商品を展開していく。
今まで分かれていたブランドを統合することで、ファミリーマートブランドの認知を高めていく狙いがある。入れ替えは食品ロスを考慮して、在庫がなくなった商品から入れ替える「自然切り替え」を採用。来春までの完全入れ替えを目指すという。
24年度末までにPB商品の売上比率を35%以上に持ち上げる目標について、足立氏は「商品がおいしく生まれ変わったという点を訴求することで、お客様に商品を試していただく機会の拡充を目指す。また、今後PB商品のアイテム数も増やしていく」と説明した。
また、セブン-イレブン・ジャパンはPB商品「セブンプレミアム」において一部商品で高級路線を押し出しているものの、ファミリーマートは「今後、市況や原材料の関係で値上げ値下げは発生すると思うが、ファミマルにリニューアルをきっかけに値上げをするつもりはない」と話した。
今回、リニューアル対象となった「お母さん食堂」については、「お母さんが食事を作ることが当たり前という価値観を消費者に植え付ける可能性がある」として、20年12月に女子高生が名称変更を求める署名活動を実施し、話題を呼んだ。
署名活動が今回のリニューアルに反映されたのかについて足立氏は「直接的な関係はない」と説明した。
「プライベートブランドのリニューアルについては、20年4月から検討を進めていたため、直接的な関係はありません。しかし、いろいろな意見をいただく中で、全世代にとって分かりやすいパッケージデザインを採用することは心がけた」(足立氏)
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