不人気部屋が人気部屋に! なぜ「トレインビュー」は広がったのか杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/8 ページ)

» 2022年05月07日 07時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 楽天トラベルはこのほど、「トレインビューが楽しめる人気の宿ランキング」を発表した。2021年4月1日から22年3月31日までの1年間で、「トレインビュー」「鉄道好き」「鉄道ファン」のいずれかのキーワードを含む宿泊プランの宿泊人数×宿泊日数の総計を算出したという。

 こんな集計結果を出せるところがホテル予約ポータルサイトの面白いところだ。宿泊利用者の参考になるだけではなく、ホテル側も宣伝になる。いまやほとんどのホテルが自前のサイトを持ち、直接予約も可能だ。しかし他社との比較優位は表現できない。そこで予約ポータルサイトとしては、このような企画発表で存在感を示している。

 まずは報道発表のランキングを紹介する。

  • 1位:博多駅徒歩6分「静鉄ホテルプレジオ博多駅前」
  • 2位:東京駅徒歩1分「ホテルメトロポリタン丸の内」
  • 3位:西武新宿駅直結「新宿プリンスホテル」
  • 4位:旭川駅徒歩2分「ホテルWBFグランデ旭川」
  • 5位:京都駅徒歩1分「都シティ 近鉄京都駅」

 報道資料では都道府県となっているところを最寄り駅にしてみた。公式サイトの表示にしたがったけれども、徒歩1分は直結とほぼ同じ。駅につながる建物だ。鉄道ファンなら駅名を見ただけで、路線や列車を想像できる。

 博多駅・東京駅・京都駅は新幹線が見えるし、新宿はJR東日本の在来線が集結する。西武新宿駅は線路が建物の北側にあり、プラットホームに屋根があるから見えづらいかもしれない。旭川駅はJR宗谷線と富良野線だ。運行本数は少ないけれど、富良野線の列車が忠別川を渡る景色は見どころだろう。

静鉄ホテルプレジオ博多駅前(出典:楽天トラベル
ホテルメトロポリタン丸の内(出典:楽天トラベル
新宿プリンスホテル(出典:楽天トラベル
       1|2|3|4|5|6|7|8 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.