楽天は11月26日、医薬品のネット販売を展開するケンコーコムの株式を公開買い付け(TOB)で取得し、完全子会社化すると発表した。楽天市場における日用品や健康関連商品の品ぞろえを強化する狙いだ。
TOBは11月27日から来年1月8日まで実施。普通株式1株につき1005円で買い付ける。新株予約権も合わせ、総額は39億5800万円。
楽天は現在、ケンコーコムの株式の45.73%分を保有する筆頭株主で、完全子会社のRSエンパワメントを通じて10.43%分の株式も間接保有している。TOBで全発行済み株式を取得し、完全子会社化する。
TOBが予定通り成立した場合、ケンコーコム(東証マザーズ)は上場廃止となる見込み。東京証券取引所は26日、ケンコーコムを監理銘柄に指定した。
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