帝国データバンクによると、国民投票でEU(欧州連合)からの離脱が過半数を占めた英国に進出している日本企業は、6月時点で1380社。「進出企業への影響は避けられない」という
業界別では製造業(558社)が約4割で、卸売業(258社)、サービス業(234社)など。細分すると「投資業」(73社)が最も多く、大手金融グループや証券会社グループの他、各業種の持ち株会社が多い。年商規模では100億〜1000億円未満が407社、1000億円以上が314社あり、「大企業の進出がより鮮明」という。
英国がEUから離脱した場合、英国をEUビジネスの拠点とする各社の戦略は見直しが避けられない。特に金融機関がEU域内で自由に金融サービスを提供する権利を失うため、企業の英国拠点が現地の日系金融機関からサポートを得ることも難しくなる可能性がある。帝国データバンクは「EU内の他国への移転や資本引き上げ、欧州撤退を含めた対応を迫られる可能性がある」と指摘している。
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