6月29日の株式市場で、「コメダ珈琲店」を展開するコメダホールディングスが東証1部に新規上場(IPO)したが、初値から公開価格を割り込むなど、ほろ苦いデビューとなった。
公開価格の1960円に対し、取引開始すぐに付けた初値は4.7%下回る1867円。直後に一時1965円を付ける場面もあったが、その後は公開価格を下回る水準で推移し、1879円で初日の取引を終えた。注目のIPOだったが、英国の欧州連合離脱を受けた市場の混乱など、地合の悪さが響いた。終値ベースの時価総額は823億円。
上場に伴い開示した同社の2017年2月期連結業績見通し(IFRS)は、売上収益が前期比9.4%増の237億円、営業利益が4.7%増の68億円、最終損益は8.3%増の44億円。営業利益率は28.7%と、飲食チェーンとしては高いのが特徴だ。
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