7月25日の株式市場で、任天堂(東証1部)が急反落。午前の終値は前週末比4815円安(-17.06%)の2万3405円にまで下げた。「Pokemon GO」(ポケモンGO)の国内配信が始まった前週末の取引時間終了後、同ゲームについて「業績への影響は限定的」と発表したことで手じまい売りが相次いだ。
日本マクドナルドホールディングス(JASDAQスタンダード)が450円安(-12.43%)の3170円、サノヤスホールディングス(東1)が値幅制限の下限(ストップ安)となる150円安(-19.06%)、イマジカ・ロボットホールディングス(東1)がストップ安の300円安(-22.73%)など、「ポケモノミクス」と呼ばれ急ピッチで上げてきた銘柄が軒並み連れ安となっている。
一方、ポケモンGOのプレイヤーはスマートフォンの予備バッテリーを持ち歩くことになる──という思惑からか、投資家の物色はバッテリーメーカーに向いている。
FDK(東2)は一時値幅制限の上限(ストップ高)となり、午前終値は35円高(+32.41%)の143円と大幅続伸。周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器(東1)も一時ストップ高となり、午前終値は140円高(+19.00%)の877円だった。
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