日本たばこ産業(JT)は7月28日、「全国たばこ喫煙者率調査」(5月時点)の結果を発表した。全国の喫煙者率は19.3%(前年比0.6ポイント減)と過去最低を更新した。
男女別では、男性が29.7%(同1.3ポイント減)、女性が9.7%(同0.1ポイント増)。男性の喫煙者率は1965年の調査開始以来、初めて3割を下回った。同社は「健康意識の高まりや増税・定価の改定が影響している」と分析している。
喫煙者率から推計した喫煙人口は男性が1498万人、女性が528万人。
同社は国内のたばこ需要低迷を受け、3月にドミニカ共和国のたばこメーカー、ラ・タバカレラを買収し、今月にはアフリカ・エチオピアの大手たばこ会社、National Tobacco Enterprise(NTE)の株式を取得するなど、海外事業に力を入れている。
関連記事
- JT、エチオピアのたばこ最大手に出資 海外事業を強化
日本たばこ産業はアフリカ・エチオピアのたばこ会社、National Tobacco Enterprise Ethiopia(NTE)の株式40%を5億1000万ドル(約540億円)で取得した。 - 1箱1500円の「ピース・クラシック」発売
日本たばこ産業(JT)は1箱1500円の「ピース・クラシック」発売する。 - たばこのパッケージ 画像付きの警告表示に7割が賛成
警告表示の面積拡大や画像付きで警告することに賛成だった人が7割――国立がん研究センターの調査で分かった。 - 中国のたばこ販売数量、過去20年で初めての減少 ユーロモニター調べ
世界のたばこ消費の45%を占める中国が減少に転じ、世界市場に大きな影響を与える可能性があるのだという――。ユーロモニター調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.