東京メトロは8月3日、ホーム上で電車の行き先を案内する「行先案内表示器」を全路線で一新すると発表した。表示方式をLEDから液晶ディスプレイに変更することで視認性と情報量がアップするという。5日から日比谷線・霞ヶ関駅に導入し、2019年度までに全線に設置する計画だ。
行先案内表示器は駅のホーム上に設置され、次の電車の出発時刻や行き先を案内する。現行の表示器はLED方式だが、液晶ディスプレイに切り替えることで表示デザインの自由度が向上。多くの情報を表示できるようになるという。
新表示器では、先発・次発列車の時刻と行き先に加え、先発列車がどこを走っているのか示す在線表示や、各種の案内を表示するエリアが独立して設けられている。ダイヤが乱れた際も、先発・次発列車の情報を表示したまま案内を表示できるようになっている。
訪日客向けに対応言語を増やし、従来の日本語と英語に加え、中国語(簡体字)と韓国語を追加。4言語を順に表示するようにした。
日比谷線霞ヶ関駅を皮切りに、16年度中に日比谷線、千代田線、半蔵門線に設置を完了する計画。19年度までに銀座線、丸ノ内線、東西線、有楽町線、南北線、副都心線への設置も進める。
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