コンビニコーヒーに対抗 サントリー「プレボス」新商品は苦みやコクを強化
サントリー食品インターナショナルは、「プレミアムボスシリーズ」の新商品「リミテッド」を発売する。
サントリー食品インターナショナルは8月23日、「プレミアムボスシリーズ」(プレボスシリーズ)の新商品「リミテッド」(税別115円)を9月6日に発売すると発表した。缶コーヒーはコンビニエンスストア各社が注力する店頭コーヒーに客を奪われており、苦みやコクなどを強化することで対抗する。
リミテッドは、ブラジルの最高等級豆を使用した微粉砕コーヒー豆に加え、「シャンパン酵素」で完熟コーヒーチェリー(果実)を発酵させたコーヒー豆をブレンドし、より「コク」と「香り」を強化した。
同社食品事業本部の柳井慎一郎ブランド開発第2事業部長は「近年、BOSSの缶コーヒー(ショート缶)をひんぱんに飲んでいたヘビーユーザーが、コンビニコーヒーの登場によって離れてきている。そのユーザーを呼び戻したい」として、近年ニーズが高まっている“コーヒー感”の強い商品を開発したと説明する。
「コーヒーの苦み、コク、香りを重視するユーザーが増加傾向にあり、そのニーズに対応した。この先、ショート缶の市場は縮小していく可能性が高いが『リミテッド』をシリーズ化させて、コンビニコーヒーに負けないようにユーザーを獲得していきたい」(柳井氏)
同時にミルク入りボトル缶コーヒー「ザ・マイルド」(同140円)、「ザ・ラテ」(同150円)も9月27日に発売。ザ・マイルドは、エスプレッソに生クリームを合わせ、コーヒーとミルクのコクを両立させたまろやかな味を実現。ザ・ラテは、熱による劣化を半減し、フレッシュな味わいを引き出す「プレボスフレッシュ製法」で、ミルク本来の自然な甘さが楽しめる味に仕上げたという。
「ショート缶市場が縮小傾向にある一方、ボトル缶は好調。特にミルク入りタイプが伸びている」(同)として、今後、ミルク入りタイプのボトル缶の新商品も積極的に投入していく考えだ。
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