NTTデータはこのほど、VR(仮想現実)を使ったプロ野球選手(打者用)のトレーニングシステムを来年から販売すると発表した。実戦に近い感覚で投球を見ることができ、試合でのパフォーマンス向上が期待できるという。
開発に当たり、プロ野球チームの東北楽天ゴールデンイーグルスが監修。野球場の全周囲映像データを基に作られた3次元の野球場空間に、同チームが独自に収集した投球映像データを合成する「スポーツ1人称視点合成技術」により、実際に打席に立った目線で投球を視聴することができる。
投球動作やボールの軌道を繰り返し視聴することができるので「対戦する投手の特徴や攻略するための方法を試合前に効率的に習熟することができる」(同社)という。楽天は同システムの有用性が確認できたとして、来シーズンから活用し選手強化に役立てるとしている。
システムは今後、米国市場に向けて展開していくほか、他の競技への展開も検討する。
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