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タクシー初乗り410円なら「利用増える」6割 実証実験結果

タクシーの初乗り運賃を410円にする実証実験の結果が発表された。初乗り410円になればタクシーの利用回数が増えるという回答が6割に上った。

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 国土交通省は10月17日、タクシーの初乗り運賃を410円にする実証実験の結果を発表した。アンケート調査によると、初乗り運賃が410円になればタクシーの利用回数が増えるという回答が日本人利用者の6割に上った。

 実証実験は、初乗りの距離を短くして運賃を引き下げるという運賃改定について周知するとともに、近距離のタクシー需要を検証するため、東京都内4カ所で実施した。初乗り運賃は1.059キロまで410円、加算運賃は237メートルごとに80円。利用者に対し、タクシー利用の実態などをアンケートした。

 日本人利用者に利用意向をアンケートした結果によると、初乗り410円になれば利用回数が「月に1〜2回程度増える」「3〜5回程度増える」「6回以上増える」という回答が全体の60.0%を占めた。特に、「観光・レジャー」「ビジネス」「買い物」でタクシーを利用した回答者で比率が高かった。

 また、タクシーの平均利用回数は現在の月4.8回から45.8%増加し、月7.0回になるという結果だった。

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410円タクシーに対する利用意向調査の結果(国交省)

 観光需要を見込む外国人利用者に対しては、410円タクシーの価格に対する感想を調査。全体の36.5%が「安価」、39.5%が「適当」と回答した。

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410円タクシーに対する外国人の意見(国交省)

 実証実験を実施した同省自動車局旅客課は、「多くの利用者から高評価を頂いた」(担当者)と受け止めている。審査などの手続きを経て、年明け以降の運賃改定を目指す。

 実証実験期間は8月5日〜9月15日。タクシー事業者23社が参加し、40台で実施した。運送回数は計1万5071回。アンケート回答者数は計1万368人(日本人1万201人、外国人167人)。

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