厚生労働省は11月1日、電通が「子育てサポート企業」認定(通称:くるみん認定)の辞退を申し出て、これを承認したと発表した。
くるみん認定は、一定の期間内に、育児休業の取得率向上や労働条件の整備などの目標を達成した企業が対象。
くるみん認定を受けた企業は、商品や広告に認定マークを表示し、子育てサポート企業であることをアピールできるほか、社屋の新築・増改築の際に支払う税金を割り増し償却できる税制優遇措置が設けられている。認定を受けた企業は今年6月末時点で2570社。
電通では昨年12月に女性の新入社員が過労のため自殺する事件が起き、長時間労働の常態化が問題視されていた。
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