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高齢男性で家事をやっている人は、何%?(1/2 ページ)

男性は、年をとっていくときに何を考えておくべきか。

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著者プロフィール:

川口雅裕(かわぐち・まさひろ)

 組織人事コンサルタント (コラムニスト、老いの工学研究所 研究員、人と組織の活性化研究会・世話人)

 1988年株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社。人事部門で組織人事・制度設計・労務管理・採用・教育研修などに携わったのち、経営企画室で広報および経営企画を担当。2003年より組織人事コンサルティング、研修、講演などの活動を行う。

京都大学教育学部卒。著書:「だから社員が育たない」(労働調査会)、「顧客満足はなぜ実現しないのか〜みつばちマッチの物語」(JDC出版)


 専業主婦世帯の割合は、30年ほど前には6割超だったが、現在は4割弱にまで減ってきた。統計上、配偶者控除を受けられる範囲内で妻が働いている世帯は「専業主婦世帯」とカウントされているので、昔のような、妻がまったく働いていない専業主婦世帯の割合はもっと少ないはずだ。

 30年前というと男女雇用機会均等法ができた頃で、少なくとも都会では共働きは珍しかったし、「妻がパートに出ている」というのはお父ちゃんの面目がつぶれるような響きがあった。「男は仕事、女は家庭」という価値観が支配的で、男子厨房に入らずは当然のこと、家事などしようものなら「嫁さんに逃げられたか」と冷やかされた時代。だいだい、週休二日も定着していなかったし、労働時間も年間で今より300時間以上は長かったので、家事に携わるのも難しかったという面もあるだろう。

 そのころ40〜50才位の働き盛りだった、今の男性高齢者は現在どうなっているか。下表は、家族と一緒に暮らしている高齢者の中で、「家事を担っている」と回答した人の割合だが、日本の男性高齢者のほとんどが家事を妻に頼りきっており、他国と比べてもその度合いは顕著であることが分る。


(「高齢者の生活と意識に関する国際比較」平成27年・厚労省)
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