グリコ「カプリコ」に「生ハムメロン味」 その狙いは?:「高級感や非日常感、驚き」
江崎グリコはカプリコシリーズ(チェコレート菓子)の新商品「ジャイアントカプリコ 生ハムメロン風」をクレーンゲーム(1回100円)の景品として展開する。その狙いとは?
江崎グリコは1月27日から、カプリコシリーズ(チェコレート菓子)の新商品「ジャイアントカプリコ 生ハムメロン風」を、アミューズメント施設の景品として展開する。ターゲット層(3〜12歳)との接点を強化し、カプリコシリーズ全体の売り上げ増につなげていく考えだ。
イタリア料理などのオードブルで食べられる「生ハムメロン」をイメージした。メロン味のエアインチョコレートに、塩味のある生ハム風味クランチをトッピングし、「他では食べられない高級感や非日常感、驚きを追求した」(イオンファンタジー)という。
アミューズメント施設「モーリーファンタジー」を運営するイオングループのイオンファンタジーと共同開発した。国内約500店舗に設置したクレーンゲーム(1回100円)の景品として導入する。
江崎グリコ・チョコレートマーケティング部の竹内彩恵子さんは「子ども(3〜12歳)との接点を増やしていくことが課題だった。国内で圧倒的な店舗数を持つアミューズメント施設と連携することで、カプリコシリーズの知名度をより高めていき、最終的には一般販売をしているカプリコシリーズ全体の売り上げ増につなげていきたい」という。
「コンビニやスーパーなどの売り場面積には限りがある。売り上げを伸ばしていくためにもチャネルを広げていきたい。景品としての展開については第2弾、第3弾も計画している」(竹内さん)
イオンファンタジー・商品開発本部の内海信吾フードプライズバイヤーは「当社は今年で創業20周年。今までにない特別なモノを提供したいという思いがあった。ロングセラー商品を多数生みだし、独創性あふれる企画力を持つ江崎グリコさんとなら、それを実現できると考え、協力を依頼した」と話した。
「ターゲット層が子どもという点で、両社の狙いは一致している。また、カプリコシリーズは発売から47年間、消費者に愛され続けてきた。同シリーズの新商品なら子どもたちをワクワクさせることができると思う」(内海さん)
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