東京証券取引所と名古屋証券取引所は3月14日、東芝(東証1部、名証1部)を監理銘柄(審査中)に15日付で指定すると発表した。
東証は2015年9月15日、不正会計が発覚した東芝を特設注意市場銘柄に指定。1年半が経過し、東芝の内部管理体制が改善されなかったと認めた場合には上場廃止になることから、監理銘柄に指定して投資家への注意を促す。指定は、上場廃止基準に該当するかどうかを認定する日まで。
特設注意市場銘柄への指定から1年半経過したことで行われており、東芝が14日に予定していた決算発表を再延期したこととは関係なく行われている。
東芝は「早期に指定を解除できるよう、全社一丸となって最大限の努力をして参ります」というコメントを発表した。
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