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マンガアプリ利用者数、首位は「LINEマンガ」279万人でトップに

ニールセンデジタルがマンガアプリの利用状況を発表。2017年2月時点の月間利用者数1位は「LINEマンガ」の279万人だった。月間利用回数と1回あたりの利用時間もトップに。

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 視聴行動分析サービスのニールセンデジタルは3月28日、スマートフォン上でマンガを閲覧できるマンガアプリの利用状況を発表した。2月時点で月間利用者数(MAU)が100万人を超えているのは6サービスで、1位は「LINEマンガ」(LINE)の279万人だった。

 2位は「comico」(NHN comico)の260万人、3位は「マンガワン」(小学館)の247万人。4位以下は100万人程度の利用者となり、「マンガボックス」(DeNA)「少年ジャンプ+」(集英社)「GANMA!」(COMICSMART)――と続く。過去6カ月の利用者数の推移はほぼ横ばいで、大きな変動はなかった。


過去6カ月の利用者数推移(=ニールセン)

 各アプリの1人あたりの月間利用回数と1回あたりの利用時間は、月に10〜20回程度、利用時間は6〜9分程度。首位のLINEマンガの月間利用回数は21回、1回当たりの利用時間は9分37秒だった。いずれのマンガアプリも基本無料でマンガを閲覧できる仕組みになっており、「1日数話まで無料」「人気マンガを集中連載」などを売りにしているために、定期的にアプリを立ち上げるユーザーが多くなっている。


月間利用回数と1回あたりの利用時間

 各アプリ利用者の男女構成比は、「LINEマンガ」「comico」は女性のユーザーが約65%となった一方で、「マンガワン」「マンガボックス」「少年ジャンプ+」では男性が60%を超えた。年代構成は、「LINEマンガ」の44%が20代以下。その他のアプリは約6割を占めた。


男女構成比

 ニールセンの中村義哉エグゼクティブアナリストは、「マンガアプリは、ユーザーが定期更新中の作品のファンとして定着すると、アプリを継続して利用する期間は長くなるので、ユーザーと定期的に長期にコミュニケーションすることが可能になる。企業としても自社のターゲットとする消費者との長期のコミュニケーション施策やブランディング施策を考える際に利用できるメディアの一つとなりえるのではないか」と分析している。

 利用者数首位となった「LINEマンガ」は15年2月時点で1000万ダウンロード、累計売り上げが49億円を突破したと公表、16年7月には1300万ダウンロードを超えたと発表している。16年の売り上げは非公開だが、アプリ市場データを提供するApp Annieによると、「LINEマンガ」の合計収益(iOS、Android)は非ゲーム部門で世界8位、日本2位だった。なお、「少年ジャンプ+」は日本9位、「マンガワン」は日本10位。

 調査は、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」のデータを基に、ニールセンが分析・作成した。

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