転職したい企業、1位はトヨタ 大手IT企業も人気:「働き方改革」進める企業は好印象
2017年の転職人気企業ランキングで、トヨタ自動車が1位に。ヤフー、ソフトバンク、日本マイクロソフトなど、「働き方改革」を進める大手IT企業も上位にランクインした。
インテリジェンスが運営する転職求人サイト「DODA」がまとめた2017年の転職人気企業ランキングによると、転職希望者が多い企業の1位はトヨタ自動車だった。給与面の充実度や知名度を魅力に感じる人が多かったほか、「世界を股にかける仕事がしてみたい」「世界のトヨタの品質管理手法をみてみたい」など、仕事の内容ややりがいに憧れる意見も集まった。
2位にランクインしたのはGoogle。「世界のトップ企業で、価値観を壊されるような刺激を受けたいから」「自由な発想で自由に仕事ができる環境があるから」など、優秀な社員が集まりながらも自主性を重んじる社風を支持する人が多かった。
以下、ソニー(3位)、全日本空輸(4位)、パナソニック(5位)――と続いた。
このほか、ヤフー(11位)、ソフトバンク(19位)、日本マイクロソフト(20位)など、「働き方改革」を進める大手IT企業が上位に多くランクインした。
ヤフーでは、社員食堂のメニューを工夫したり、社外の人も自由に利用できるコワーキングスペース「LODGE」を導入したり、育児中などの従業員向けに週休三日制を導入したりと、独自の社内制度の構築に注力している。(関連記事)
ソフトバンクは、コアタイムを撤廃し、勤務時間をより柔軟に設定できる「スーパーフレックスタイム制」を導入したほか、「プレミアムフライデー」をいち早く導入するなど、人事制度を積極的に改善している。(関連記事)
日本マイクロソフトは、社員の仕事内容をAIが分析し、時間の使い方をアドバイスするなどの先進的な取り組みを行っている。(関連記事)
結果を踏まえ、インテリジェンスは「ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた企業の取り組みや姿勢が評価されている昨今、働き方への取り組みが進んでいる企業の人気が高まっている」と分析している。
調査は3月25日〜3月29日にかけて、22歳〜59歳のホワイトカラー系職種の男女を対象にインターネット上で実施し、5031件の回答があった。
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