フリマ、オークションの配送を手軽・割安に 日本郵便が新サービス:ユーザー負担軽減
フリマやオークションなど「C2C」サービスの利用者が簡単かつ割安に荷物を送れるようにする新サービスを日本郵便が始め、ヤフオク!やメルカリなど大手が導入。
日本郵便は6月19日、ネット上のフリーマーケットやオークションなど、ユーザー間で取引する「C2C」の利用者向け新サービスを20日にスタートすると発表した。郵便局などで送り状を発行するなど、利用者の負担を軽減する。導入する「ヤフオク!」「メルカリ」などが配送料金の一部を負担することで、割安に利用できるのも特徴だ。
新サービスは「e発送サービス」。落札品などを相手に送る「ゆうパック」「ゆうパケット」が対象。
各C2Cサービスとシステム連携することで、(1)送り状の発行・差し出しが郵便局(ゆうプリタッチ設置の約1000局、年内に約5000局)とローソン(約1万2300店舗)ででき、(2)配送料金の決済がC2Cサービス上で完結できる──のが特徴。送り状を手書きしたり、料金を現金で支払うといった負担が減らせるという。
出品者と購入者が互いの氏名、住所を知らせることなく配送できる「プライバシー配送」や、コンビニや郵便局、宅配ロッカー「はこぽす」で受け取れる「拠点受け取り」もオプションとして提供。C2Cサービスによって利用可能かどうかは異なる。
料金は各C2Cサービスが配送料金の一部を負担する形で独自に設定する。ヤフオク!の場合、「ゆうパック(おてがる版)」「ゆうパケット(おてがる版)」を新たに設定し、ゆうパックは480円(税込)から、ゆうパケットは全国一律205円(税込)とした。料金はヤフオク!上で支払える。拠点受け取りにも対応する。
メルカリが導入する「ゆうゆうメルカリ便」は、ゆうパケットをメルカリ最安という全国一律175円(税込)で提供。互いの住所・氏名を知らせずに取引できるプライバシー配送、コンビニなどで受け取れる拠点受け取りも利用できる。
導入するC2Cサービスは、ヤフオク!とメルカリのほか、「FRILL」「モバオク!」「ラクマ」の計5サービス。
関連記事
- ヤマト、19日から配達時間帯を変更 「午後0〜2時」廃止
ヤマト運輸が、宅配物の配達時間帯の指定枠を変更。19日から「午後0時〜2時」を廃止した5区分で宅配サービスを展開していく。 - 配送サービス「はこBOON」一時休止 再開めど未定
配送サービス「はこBOON」が一時休止。伊藤忠商事、ヤフー、ファミリーマート、ファミマ・ドット・コムが連携し、ヤマト運輸に配送を委託していた。再開のめどは未定。 - 1回で受け取れば楽天ポイント 日本郵便と再配達削減で連携
楽天と日本郵便は、再配達の削減に向け連携を強化する。 - アスクル、「LOHACO」の当日配送休止 ヤマトの要望で
アスクルが、「LOHACO」の当日配送サービスを16日午後6時から休止する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.