人の体臭を測定できるデバイス「クンクンボディ」登場:クラウドファンディングで人気
コニカミノルタが、人の体臭を測定できるデバイス「Kunkun body(クンクンボディ)」を発売した。汗臭・加齢臭・ミドル脂臭の3大体臭を測定し、専用アプリ上に数値とアドバイスを表示する。
コニカミノルタは7月13日、人の体臭を測定できるデバイス「Kunkun body(クンクンボディ)」の先行販売をクラウドファンディングサイト「MAKUAKE」で始めた。頭、脇、耳の後ろ、足にデバイスを近づけると、汗臭・加齢臭・ミドル脂臭の「3大体臭」を測定。Bluetoothでスマートフォンと接続し、臭いの強さの総合値を専用アプリ上に100段階で表示する。
測定内容をもとに「汗臭が比較的強いようです。定期的に汗を拭き、制汗剤(デオドラント)を使用しましょう」といったアドバイスや、同世代の平均値との比較結果を表示する機能も持つ。
価格は、2万2500円コース、2万4000円コース、2万5500円コース、10万5000円コース――の4種類。支援額に応じて、アパレルメーカーのユナイテッドアローズが発売する消臭靴下「MXP」や、レノア・ジャパンが手掛ける男性向け化粧品ブランド「Proudmen」のフレグランス「グルーミングバーム」などの特典も提供する。
Makuakeでプロジェクト公開直後から注文が相次ぎ、13日午後6時現在で195人から目標金額・225万円の2倍超となる470万1000円が集まっている。支援者からは「日本人の男性が苦手な臭い管理を身近なものにする画期的な技術」「妻から臭いについてよく指摘されるため支援した」といったコメントが寄せられている。
同じ臭いをしばらくかいでいると、その臭いを感じなくなる「マスキング現象」によって自分の体臭が分からなくなることを防ぎ、ビジネスパーソンの身だしなみ向上につなげる狙いがある。ビジネスのほか、デート前やスポーツ後などのシーンでの利用も見込んでいる。
サイズは、53.5(幅)×22.5(奥行き)×108.5(高さ)ミリ。各種センサーを活用して臭いを測定する技術は、同社と大阪工業大学(大阪市)が共同開発した。
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