調査リポート
Amazonの影響が最も大きな国は「日本」:「店で買い物減った」トップ
PwCの調査によると、Amazonの登場で「小売店で買い物する頻度が減った」と答えた割合が最も高かったのは日本。日本では、オンラインで買い物をする消費者の10人中9人がアマゾンを利用したことがあるという。
Amazon(アマゾン)は、小売店や消費者の買い物行動にどのような影響を与えているのか?――コンサルティング会社PwCのオンライン買い物客に関する世界的な調査によると、「Amazonが登場したことで小売店で買い物をする頻度が減った」と答えた人の割合が最も高かったのは日本だった。世界全体では28%だったのに対し、日本は39%と、米国を上回った。
日本に次いで高かったのは米国(37%)。ブラジル(35%)、ドイツ(34%)もAmazonの影響が大きい。
Amazonの影響は、他にも「他の小売業者のWebサイトで買い物をする頻度が減る」「Amazonでしか買い物をしない」などがあるという。「Amazonで買い物をしたことがある」と答えたオンライン購買者(オンラインで買い物をする消費者)は、世界全体では56%、日本では90%を超えているといい、日本はさまざまな面でAmazonの影響が大きいことがうかがえる。
PwCは他の小売業者が取るべき対策として、「ニッチな市場で高い評価を受ける、コストを抑える、革新的な商品を提供する機動性を身に付ける、サプライチェーンを効率化する」を挙げる。また、実店舗と店舗スタッフの活用や顧客への還元を行えば、強みを生かすことができるとしている。
29の国と地域で、2万4471人のオンライン購買者を対象に調査を実施した。
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